英語圏の子供たちもほとんどの小学校で学ぶものの一つがフォニックスです。フォニックスは英語の読み方を教える方法として導入されているものです。フォニックスを使うと発音と文字がどういうふうに結び付いているかを学ぶことができて、知らない単語だったとしても、文字の組み合わせ方から正しい発音を導くことができるようになります。
最初は母音の短母音(apple, and)[カタカナの『ア』に近い音]や長母音(tape, cake)[エイのような音]を学び、その次に子音を学び、それをベースに二重子音(ch-, wh-)や二重母音(coat, book)など色々なルールをもとにして単語を読んでいきます。
フォニックスの最初の導入としては、aからzのそれぞれの文字の音の練習、これはすべてのフォニックスの基礎となる部分なので、正しい音で学ぶことが大切です。そこから母音、文字を組み合わせていくと、どう読める?などを順序立てて学んでいきます。例えば
pinkを自力で読むときにも、フォニックスのルールに沿ってそれぞれのアルファベットの音を順番に言ってつなげて言ってみると自分で読めます。すると3歳、4歳でも簡単な本が読めるようになっていくんですよ。
以前のブログでお話ししたように、言語を学ぶ時には4技能をバランスよく学んでいく必要があるとお伝えしました。お家で何か新しい単語が出てきたとき、フォニックスを知っていると、自力で読めることが多くなります。もちろん、フォニックスだけでは読めない単語もたくさんありますが、自分で読めた!と子供たちが小さな達成感を感じる手助けにはなっていくでしょう。子供たちにとって、この達成感が自信につながり、英語で会話をしていくときの頑張りにつながっていくと思います。
スクールでは、Oxford Reading Treeというシリーズの本を使って、本読みをしていますが、子供たちの本読みがスムーズに進めば進むほど、会話力も伸びてきているように感じます。またその逆で会話が上手になると本読みも感情が入って強弱がつき聞いているほうも聞きやすくなります。フォニックスという一つのツールが子供たちの英会話力にまで繋がっていると考えると、ちょっとおもしろいですね。
フォニックスについてはまたの機会でもう少し掘り下げて説明していきますのでお楽しみに!